8月14日付

8月14日 08:54

 「きょうは全国140カ所で気温40度を超える激暑となりました」。キャスター役のタレントの小島瑠璃子さんが冷静な口調で伝え、最高気温は埼玉県の熊谷で観測史上最高の44・9度になったと続ける▼ただでさえ暑い中、ますます暑苦しくなるような話題で恐縮だが、これは環境省が先月ホームページで公開した動画「2100年 未来の天気予報」の一場面▼温暖化対策が不十分だった場合は夏はこうなってしまうという予測だ。8月下旬時点で熱中症などによる死者は全国で1万5千人を超えたとしていて、猛暑だけでなく豪雨への警戒も呼び掛けている▼さらに、中心気圧870ヘクトパスカル、最大瞬間風速90メートルというスーパー台風が接近中という設定だ。小島さんは「地球温暖化による海水温の上昇で毎年のように猛烈な台風が日本に接近しています」と解説する▼現実に目を向けると荒唐無稽な話として片付けられない。総務省消防庁によると、昨年5~9月の熱中症による死者は過去2番目に多い160人だった。今年は今月4日までの1週間でおととし5~9月の48人を上回る57人が亡くなった。Uターンラッシュを直撃しそうな台風も接近している▼麦わら帽子や絵日記、花火と続き<ひまわり 夕立 せみの声>で終わる。吉田拓郎さんの『夏休み』を聞くと、暑さの中にも楽しみがあったひと昔前の真夏の光景がまざまざと浮かぶのだが…。ただ暑かったこと、台風被害があったことばかりが、思い出になってしまいそうな温暖化の進行だ。