7月14日付

7月14日 07:43

 テフロン加工に続くのはフライパンという言葉か。焦げ付きにくい。しかし、40年前、米国では「テフロン大統領」という言葉がはやった。第40代のレーガン氏のことだ▼69歳という高齢での就任だったため、演技で年齢や失態を隠した。ハリウッド俳優の出身。芝居は朝飯前だった。執務室からテレビ演説をする時は外の光を差し込ませて若く見せた。ただし、庭には特製の照明装置があったのだが(佐々木伸著「ホワイトハウスとメディア」)▼権力を持つ政治家は自らのイメージ操作に神経を使う。国民の支持を失うことへの恐怖心が分からないわけではない。ただし、それも程度次第であろう▼当代のトランプ氏はどうか。米国で中国語紙を発行する大紀元は「防弾大統領」と呼ぶ。批判は山ほど受けるが、それほど支持率には響かず反撃に転じるという意味か。最近では、英国の駐米大使から「政権は無能」と酷評されたが、辞任したのは大使だった▼さて、参院選を戦っている安倍晋三首相への評価に「ステルス首相」が加わったようだ。遊説の日程を事前に明らかにしない点が、レーダーでも所在が捕捉されないステルス戦闘機に似ているからという▼遊説先で安倍首相を批判する人たちが反発の声を上げる。これを気にして感情的になる。前回の都議選では「こんな人たち」とまで言ってしまった。こうした光景の再現を防ぐ作戦らしいが、選挙の争点である年金問題への明確な説明もあまり聞こえてこない。こちらもステルス戦術なのか。