日中外相、関係安定へ連携　台湾・尖閣では主張が対立

共同通信 | 2023年2月3日 00:51

　林芳正外相は２日、中国の秦剛外相と電話会談した。建設的かつ安定的な関係構築のため連携することで一致した。首脳や外相を含めあらゆるレベルで緊密に意思疎通していく方針も確認した。日本外務省が３日発表した。昨年末に秦氏が外相に就任してから初めての会談。ただ沖縄県・尖閣諸島や台湾問題を巡っては双方の主張が対立した。

　林氏は、ロシアとの連携を含む日本周辺での軍事活動の活発化に深刻な懸念を表明。日本の対中世論が極めて厳しいとも伝えた。

　中国外務省によると、秦氏は「友好と協力が唯一の正しい選択だ」と強調。「中国側は中日関係を改善し、発展させたい」と述べた。