「流水型」立野ダムを視察 川辺川ダム促進協の首長ら

熊本日日新聞 | 2020年11月30日 09:38

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建設中の立野ダムを視察する川辺川ダム建設促進協議会の首長ら=28日、南阿蘇村

 球磨川流域の熊本県内12市町村長でつくる川辺川ダム建設促進協議会は28日、白川に流水型(穴あき)で建設中の国営立野ダム(南阿蘇村、大津町)を視察した。

 蒲島郁夫知事が川辺川に流水型ダムを建設するよう国に要請したことを受けての先進地視察。協議会長の森本完一錦町長ら10市町村の首長が参加した。

 南阿蘇村の旧立野小内にある「あそ立野ダム広報室」で、国土交通省立野ダム工事事務所の阿部成二事務所長が「川底とほぼ同じ高さに穴があり、普段は水がたまらず、魚も移動できる」「洪水時は水とともに土砂も流れる」などと説明。その後、首長らは展望所や工事現場に向かい、建設工法などを聞いた。

 終了後、森本町長は「流水型なら清流をできるだけ守りながら治水ができると感じた。改めて流水型ダムの建設を含めた早期の治水対策を国や県に要望していきたい」と話した。(丁将広)