自宅でイチゴ狩り 合志市と地元農家が新商品「わたしの、いちご」

熊本日日新聞 | 2020年11月27日 16:00

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家庭で鉢のイチゴ栽培を楽しめる新商品「わたしの、いちご」を生産する農家の吉廣浩司さん=合志市

 熊本県合志市と地元農家が、家庭でも手軽に育てて収穫を楽しめる鉢植えイチゴの新商品「わたしの、いちご」を開発した。市の特産品として12月1日から販売を始め、ケーキのトッピング用などクリスマス需要を狙う。

 市が地域活性化や農家の所得向上を狙い、2018年から計画。病害虫に強く、さわやかな酸味と強い甘みが特徴という品種「フォーティエイト」を選び、商品化した。イチゴは同市野々島の農家、吉廣浩司[こうし]さん(46)が3千株を育て、1~4株植えの1700鉢を生産した。

 新商品は植え替え不要。土の表面が乾いたら午前中に水やりし、日中は日当たりの良い窓辺に置く。開花したら3日以内に筆などで授粉する。12月~4月ごろ、1株に10~30個の実を付けるという。

 市は「新型コロナウイルスの影響で巣ごもりが続く中、家庭でイチゴ狩りの気分を味わってほしい」と話す。

 鉢は1株、3株、4株の3種類あり、同市の物産館「クラッシーノ・マルシェ」では2200~4400円で販売。県内や福岡、東京の市場にも出荷する。(木村恭士)