新型コロナ、熊本県内の80代男性死亡 新たな感染は11人 累計千人超え

熊本日日新聞 | 2020年11月27日 20:03

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 熊本県と熊本市は27日、新たに11人(熊本市7、玉名市2、益城町2)の新型コロナウイルス感染を確認し、県内では2月21日の初確認以来、9カ月余りで感染者が千人を超えて1005人となった。県は阿蘇市の80代男性が26日死亡したことも発表。クラスター(感染者集団)が発生した阿蘇やまなみ病院(同市)の入院患者で、県内の感染者の死亡は13人になった。

 蒲島郁夫知事は県庁で臨時に記者会見し、「県内は強い行動制限をお願いする段階にないが、感染状況を見極めながら、来週にも必要な対策を発表する」とした。

 県によると、27日に感染確認された玉名市の2人は60代と30代の無職男性。クラスターが発生した通所リハビリ施設「樹心台」(同市)に業務で出入りする60代女性と同居する夫と息子だった。益城町の30代の女性会社員は先に感染した鹿児島市の親族と会食していた。熊本市の7人は20~70代の男女だった。

 熊本市は26日に女性職員の感染が判明し、本庁舎2階の職員225人をPCR検査した。全員が陰性で、残り98人は28日に検査を終える見通し。

 また、26日に感染を確認した中央区の60代男性は、女性職員が業務で訪問し、感染が分かった60代女性の同居家族。女性職員と訪問に同行した福祉関係者の40代男性の陽性も判明した。

 27日午前10時時点の入院患者数は前日比1人減の67人(重症6、中等症10、軽症42、無症状8、調査中1)。病床稼働率は0・2ポイント減の16・8%。ホテルでの宿泊療養は2人増の計8人。

 上天草市の堀江隆臣市長は検査で陰性となり、27日に退院。12月上旬、公務に復帰する見通し。(高宗亮輔、野方信助、志賀茉里耶、松冨浩之)

熊本県内の新型コロナウイルス感染状況一覧
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