ロアッソ、29日ホーム秋田戦 堅守攻略、攻撃研ぎ澄ませ

熊本日日新聞 | 2020年11月28日 09:43

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3試合ぶりのゴールを狙うFW高橋利樹(左から3人目)=県民総合運動公園

 明治安田J3第30節、5位ロアッソ熊本は29日午後3時から、えがお健康スタジアムで、既に優勝を決めている秋田と対戦する。リーグ戦は残り5試合。J2昇格圏の2位相模原と勝ち点差3の熊本は、ここ5戦白星がない。FW高橋利樹は「チームには『勝つしかない』というメンタリティーしかなく、雰囲気は悪くない」と前だけを見据える。

 秋田は前節、富山に0-1で今季初黒星を喫したが、1試合の平均失点はわずか0・31とJ3で最も少ない。平均得点もリーグトップの1・69点。MF江口直生の正確なキックやロングスローを起点とするセットプレーは要警戒だ。

 熊本が勝つためには得点力の回復が必須。後半戦12試合の平均得点は1・08にとどまり、前半戦からほぼ半減した。堅守の秋田を崩すには「真ん中が駄目ならサイド、隙ができたらミドルシュートと、いつもやっていることを、さらに研ぎ澄ませる必要がある」と大木武監督。

 攻撃のスイッチを入れる縦パスを受ける高橋は、素早く激しい寄せで迫る相手DFを警戒し「寄せられないポジショニングを心掛ける」。縦パスをさばいた後は「(相手DFの)背後に抜けたり、クロスを得意のヘディングで決めたりしたい」と、少ない隙を突いてゴールを狙う。(植山茂)