妊娠・出産相談、過去最多の3844件　慈恵病院、20年度上半期

　今年４～９月に慈恵病院に寄せられた妊娠・出産の悩み相談は３８４４件で、上半期としては過去最多となった。熊本市が２７日の専門部会で報告した。

　過去最多だったことについて、病院は「新型コロナウイルスの影響で休校が長引き、妊娠に悩む若年層が増えた」と分析している。年齢別では、１５歳未満２２件（前年同期比１件増）、１５歳～１８歳未満２８９件（同４３件増）、１８歳～２０歳未満４４９件（同５５件増）。これ以上の年代でも増加した。

　内訳は「妊娠・避妊」が２３３５件で最多。うち「妊娠判定」が１５２２件を占めた。「思いがけない妊娠」は５８７件で、うち「未婚の妊娠」２０４件、「望まない妊娠」１３２件だった。

　県外からの相談は２２４６件と半数を超え、「地域不明」は１４５９件だった。（豊田宏美）