ダム反対の県議、住民と意見交換 熊本県人吉市

熊本日日新聞 | 2020年11月27日 10:07

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被災住民らの声に耳を傾ける「ダムによらない治水・利水を考える県議の会」の5人=26日、人吉市

 川辺川ダムの建設に反対する「ダムによらない治水・利水を考える県議の会」(西聖一会長)が26日、7月豪雨で大きな被害が出た熊本県人吉市で、被災住民ら7人と意見交換した。

 会を構成する立憲民主連合と共産党の計5人が、ダム建設に反対する同市の「清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会」事務所を訪問。同会の木本雅己事務局長が「人吉市街地の浸水被害は、川辺川の影響ではない」と強調。同市下原田町の関根喜美子さん(74)は「ダムにかけるお金があるなら被災者支援に回してほしい」と訴えた。

 西会長は「ダムがなくても生活はできる。地域を分断するダムではなく、まずは生活再建が重要だ」と述べた。終了後、同会の5人は球磨川支流の山田川と万江川も視察した。(小山智史)