山菜採り女性不明2週間、大捜索も発見できず 熊本県南小国町 地元警察、情報提供を呼びかけ

熊本日日新聞 | 2022年5月19日 06:18

行方不明の73歳女性を捜索する県警機動隊員ら=18日、南小国町

 熊本県南小国町中原の原野で山菜を採っていた熊本市の女性(73)が3日に行方不明になって、2週間が経過した。警察と消防は18日、大型連休明けで最も大規模な約110人態勢で現場周辺を捜索したが、発見できなかった。小国署は、女性の身元や顔写真を掲載した張り紙を町内の公共施設などに張り出して、情報提供を呼びかけている。

 行方不明になっている女性は、署によると3日午前、70代の夫と2人で巨石群のある「押戸石の丘」近くの原野を車で訪れ、別々に山菜を採っていた。1時間ほどたった正午ごろ、夫が「妻が見当たらない」と110番通報した。

 女性は身長160センチの痩せ形。当日は白か薄い黄色のシャツを着て、茶色の靴を履いていた。携帯電話は持っていないという。署は家族の話や現場の状況から事件性は低いとみている。

 18日は小国署と県警機動隊、阿蘇広域消防本部、地元消防団などが現場周辺の原野や杉林などを捜索。県警ヘリや警察犬も出動したが、女性の所持品などの手がかりは見つからなかった。町消防団の北里桂一団長(60)は「地域住民にも情報提供を呼びかけ、発見に向けて尽力する」と話した。

 この日は、熊本市の登山用品店「シェルパ」会長の阿南誠志さん(74)=南小国町在住=ら山岳遭難者の捜索経験が豊富な有志5人も、独自に現場周辺を捜索した。阿南さんは「山菜を採りに来た人は、夢中になって現在地や進んでいる方向が分からなくなることが多い。徹底的に周辺を広く捜すしかない」と話した。阿南さんらは今後もボランティアで捜索を続けるという。

 小国署生活安全係☎0967(46)2110。(木村馨一)

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