「介護保険料の還付金ある」うそ! 詐欺被害、熊本県内で急増 1~3月だけで前年の8割に

熊本日日新聞 | 2022年05月02日 06:21

 市役所の職員などをかたって「介護保険料の還付金がある」とうその電話をかけ、ATMで現金を振り込ませる還付金詐欺の被害が熊本県内で急増している。狙われるのは主に60代で、県警によると今年1~3月に25件発生し、被害額は約2340万円。昨年1年間(33件、約3700万円)と比べ、件数で8割弱、被害額で6割強に達した。県警は全23署に緊急対策を取るよう指示し、被害防止に全力を挙げている。

 県警生活安全企画課によると、還付金詐欺の手口は2021年から再び増え始めた。犯人は被害者の自宅に電話し、2万~3万円ほどの還付金があるとして「今日中にATMで手続きが必要」と誘導。金融機関に到着したら携帯電話で返信するよう仕向け、ATMの振り込み画面上で「受理番号」と称して、1回の振り込み上限額に近い6桁の数字を入力させて現金をだまし取るという。

 被害の発生時刻は、金融機関で窓口営業が終了し、ATMのみが利用できる午後3時以降に集中。被害者の居住地は熊本市や八代市など市部が多く、県警は「被害者の自宅近くにATMがあるエリアが狙われやすい」とみている。

 緊急対策の一環として熊本北合志署は4月19日、管内の熊本市北区と合志市の金融機関などでつくる防犯連絡会の臨時総会を開き、「ATMで携帯電話は詐欺!」と書かれた防犯スタンドを配布した。酒井智則生活安全課長が「ATMのそばに掲示して被害防止に協力してほしい」と呼びかけた。

 このほか、県内で1~3月に発生した「電話で『お金』詐欺」事件は、警察官などを装って被害者宅でキャッシュカードを盗む「詐欺盗」10件、有料サイト利用料の「架空請求詐欺」9件などがあった。(野村拓生)

金融機関に掲示された還付金詐欺対策の防犯スタンド=19日、熊本市北区

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