国内初のバレイショ病害、熊本県内で確認 複数の生産者報告

熊本日日新聞 | 2021年10月27日 20:46

 熊本県病害虫防除所は27日、糸状菌「ステフィリウム リコペルシシ」によるバレイショの病害が県内で初めて確認されたと発表した。同病害がバレイショで確認されたのは国内でも初めて。

 複数のバレイショ生産者が今年3月、株の葉に褐色の斑紋が多数発生していると県に報告。県が農林水産省門司植物防疫所に詳しい調査を依頼していた。

 県によると、同菌はカビの一種で、トマトの斑点病を引き起こすことで知られる。バレイショに発生すると葉に褐色の病斑が生じて壊死[えし]し、ひどい場合は株が枯れるなどの被害が出る。

 県は新たな病害虫が発生した場合などが対象の「特殊報」を発令。同菌に有効な薬剤はまだ登録がないため、対策として発病した株の抜き取りや排水環境の改善を呼び掛ける。同防除所は「収量に影響するほどの広がりは今のところ確認されていないが、生産者は注意してほしい」としている。

 また、県は同日、冬春トマトに「トマト黄化葉巻病」が多発する恐れがあるとして、注意報を5年ぶりに発表した。害虫のタバココナジラミが媒介するウイルスが原因の病害。感染し発病すると葉が黄色く縮れ、開花せず実が付かないなどの被害が出る。

 9月~10月中旬の調査で、発病株やウイルスを保有する媒介虫が例年より多く確認された。県は防虫ネットの設置や薬剤の散布、発病株の抜き取りを呼び掛けている。(中尾有希)

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