【立候補者インタビュー/4区】矢上雅義氏(61)=立民前「村長経験生かし課題解決」

熊本日日新聞 | 2021年10月24日 10:00

矢上雅義氏

 -現職の閣僚を相手に戦う選挙になりました。

 「こちらの選挙態勢が引き締まって、むしろプラス効果だ。有権者に大臣は遠い存在で、候補者のどちらが身近な問題を解決してくれるかが大事だ。相良村長として先頭に立って地域の課題と向き合った経験を生かす。与野党で国会議員を務めたので、永田町での情報収集力も高い」

 -立憲民主党の支持率は、世論調査で自民党に大きく水をあけられています。期待が薄いのでは。

 「現実路線の政策を進める与党と比べて、野党の政策は安定性が少し落ちて批判を受けやすい側面がある。支持率が自民党の半分以下になるのは野党の特性上、やむを得ない。与党になれば一気に倍増するはずだ」

 -時限的な所得税や消費税の減税を掲げていますが、国の財政が悪化しませんか。

 「江戸時代は飢饉[ききん]で苦しい状況の時に徳政令があった。今は新型コロナウイルスや地球温暖化に伴う災害など未曽有の状況にあり、徳政令的な対策も取らざるを得ない」

 -自民党が検討する考えの「敵基地攻撃能力の保有」の是非を教えてください。

 「保有するべきではない。武力による交戦権の行使は正当防衛や緊急避難に限られるべきだ。敵基地攻撃能力は理由の付け方次第で、いつでも発動できる。憲法の趣旨にまったく沿わない」

 -昨年7月豪雨を受け、国や県が球磨川支流の川辺川で計画している流水型ダムへの賛否は。

 「周りの話を聞いた感覚では、豪雨前はダム反対が住民の8割だったが、今の賛否は五分五分。ダム問題よりも、行政が何もしてこなかったという批判の声が圧倒的だ。過去にダム白紙撤回を表明した蒲島郁夫知事が政策判断を転換したのは理解できる」

 -以前は川辺川ダム建設に反対していたはずです。

 「ダム反対の人たちの批判は覚悟している。ただ、かつて反対したのは受益農家が訴訟を起こした多目的ダムの計画だった。治水専用のダムは必要と考え、流水型と同じく普段は水をためない穴あきダムへの変更を国に提案したこともある。そのことでダム推進派からは目の敵にされた」

 -解決に至っていない水俣病問題に対する受け止めは。

 「公式確認から長い時間が経過し、患者認定を求めている人の症状も、高齢による影響と見分けがつきにくくなっている。有機水銀を含んだ魚がどのように流通して多食されたかを調べ、因果関係を類推して救うべきだ。そのために、被害者団体などが求める広域的な健康調査が欠かせない」(内田裕之)

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