橋の管理手法、高い評価 玉名市の男性職員に土木学会論文賞 自治体が点検、効率的に老朽化対策

熊本日日新聞 | 2021年10月03日 14:16

土木学会論文賞を受賞した玉名市職員の木下義昭さん。自治体自らが橋の点検、補修に取り組む効率的なメンテナンス手法が評価された=同市

 熊本県玉名市職員の木下義昭さん(46)が、自治体自らが橋の点検、補修に取り組む効率的なメンテナンスの研究で土木学会論文賞を受賞した。論文執筆者の多くが大学や企業の研究者が占める中、自治体職員の受賞は珍しく、財源や人材が限られた自治体が直接メンテナンスに当たる際の具体的な管理手法が評価された。

 木下さんは橋梁[きょうりょう]メンテナンス担当となった2016年度以降、市内に800カ所以上ある橋の老朽化対策に直面。点検や補修に必要な資格を取り、早めの措置で橋を長寿命化させる具体的な方法を考えてきた。現在は土木課課長補佐を務める。

 論文化したのは、自治体が橋を直接メンテナンスする有効性を客観的に精査するため。国交省の表彰など、これまでにも取り組みは評価されていたが、次世代が持続的にメンテナンスに当たる環境を整えたかったという。

 9月27日、受賞を蔵原隆浩市長に報告。蔵原市長は「インフラの維持管理は自治体の大きな課題。職員の先進的な取り組みは誇らしい」とねぎらった。

 これまでに節約できた補修経費は約15億円。木下さんは「当たり前に道路を利用することが難しい時代に差しかかっている。他の自治体とも協力して老朽化対策を進めたい」と話した。(松本敦)

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