KMバイオ、最終段階治験「10月に開始」 新型コロナワクチン開発

熊本日日新聞 | 2021年09月18日 19:22

新型コロナに関する市民公開セミナーで、ワクチン開発状況について話すKMバイオロジクスの永里敏秋社長(右)=18日、熊本市

 医薬品製造販売のKMバイオロジクス(熊本市)の永里敏秋社長は18日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、最終段階となる大規模な臨床試験(治験)を10月に開始する方針を明らかにした。同社がオンラインで開催した市民公開セミナーで述べた。

 KMバイオが開発するのは新型コロナウイルスの感染性や毒性をなくした不活化ワクチン。3月に安全性や有効性を確認する初期段階の治験を20歳以上の男女210人に開始し、6月までに接種を終えた。

 永里社長は「初期段階の治験で高い有効性を確認できた」と強調。「10月から2500~3000人規模の治験を開始する」と述べた。これとは別に、既に使用されている海外製ワクチンと有効性を比較する治験や、新たに未成年者を対象にした治験も実施する考えを示した。

 実用化の時期については、KMバイオの菊池研究所(菊池市)に整備中の生産設備が来春に稼働可能になることに触れ「これに合わせて早く承認を取って国民に供給できるようにしたい」と述べた。
 公開セミナーは感染症対策の啓発を目的に、熊本市を配信会場に開催。産官学の取り組みに関するパネルディスカッションには、蒲島郁夫知事や大西一史熊本市長も参加した。(田上一平)

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