ゲノム編集トマトを国内初販売 「GABA」4~5倍 熊本県内の契約農家が栽培

熊本日日新聞 | 2021年09月18日 09:40

インターネット上での一般販売が始まったゲノム編集トマト「シシリアンルージュハイギャバ」(パイオニアエコサイエンス提供)

 ゲノム編集技術を使って改良したトマトの販売が15日、インターネット上で始まった。ゲノム編集食品が国内で一般販売されるのは初めて。トマトは熊本県内の契約農家が栽培する。

 トマトは筑波大発ベンチャー企業のサナテックシード(東京)が開発した。血圧上昇を抑える効果があるとされる成分「GABA(ギャバ)」を通常の4~5倍含むという。昨年12月、食品の安全性を所管する厚生労働省が届け出を受理していた。

 販売を担う関連会社「パイオニアエコサイエンス」(東京)によると、県内3カ所の計30㌃で栽培し、9月から来年6月にかけて約40トンの収量を見込む。熊本は全国有数のトマト産地で、年間を通して安定供給できる態勢が整っていることから契約先に選んだ。

 契約栽培分は全量を買い取る。全てピューレに加工して販売する予定だったが、5月に試験的に配布した家庭菜園用の苗の反響が大きく、青果物も販売することにした。

 同社のサイトで販売し、価格は2キロ6048円、3キロ7506円。遺伝子改変食品に不安を抱く消費者もいることから、ゲノム編集を示すマークを表示し、「受注販売の形を取ることで、望む人にだけ商品が届くようにする」としている。(中尾有希)

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