くまモンのピンバッジ 街頭募金代わりに購入を

熊本日日新聞 | 2020年11月3日 17:00

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熊本市共同募金委員会が販売しているマスク姿のくまモンのピンバッジ

 熊本市共同募金委員会は、10月から全国で始まった「赤い羽根共同募金運動」で、マスク姿のくまモンのピンバッジを販売している。新型コロナウイルスの影響で街頭募金が展開できない中、くまモン効果で全国から注文が相次いでおり、同委員会は「救世主になって」と願いを託す。

 同募金は毎年10~12月に実施し、主に市町村社協の地域福祉活動に使われる。熊本市の場合は、障害者成人式の運営や、新1年生のランドセルカバーの購入などに充てる。

 同委員会によると、直近10年の募金額は2012年度の6290万円をピークに減少し、昨年度は4427万円。本年度はコロナの影響で、例年なら約20日間実施する街頭募金を自粛するため、さらに落ち込む見込み。

 こうした苦境を打破しようと、同委員会は10年から販売を続けるくまモンのピンバッジ募金に着目。胸に赤い羽根をつけたくまモンが白いマスクを着用する“コロナバージョン”を製作した。同委員会は「くまモンの力で募金の減少を食い止め、コロナの感染拡大防止も呼び掛けたい」としている。

 1万2千個作り、1個500円で販売。ソラシドエアともタイアップし、県南豪雨の復興支援機「くまモン号」の客室乗務員にピンバッジをつけてもらい、募金活動をアピールする。申し込みは同委員会TEL096(247)6215。(久保田尚之)