熊本県内、クラスター100件超え 新型コロナ 子ども関連施設で8月急増

熊本日日新聞 | 2021年08月26日 09:40

 熊本県内で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が100件を超えた。25日までに発表された107件について、県の資料を基に集計したところ、地域別は熊本市が6割強、施設別は飲食店が最も多く3割弱を占めた。8月に入り、子どもが関連する施設での発生が急増している。

 2020年7月、県内で初めてクラスターが公表された。その後、月別の発生件数は流行に伴って増減。第5波が続く今月が最多の23件。第4波が本格化した5月が22件、第3波が広がった1月が13件と続く。

 クラスターに伴う感染者数は計1619人で、累計1万1244人の14・4%を占めた。クラスター1件の平均感染者数は15・1人。最も多いのは長洲町の事業所113人で、次いで熊本市の介護老人保健施設の89人、甲佐町の特別養護老人ホームの66人(いずれも収束)。

 保健所管内別は、熊本市が最多66件。福岡県と生活圏が密接に重なる有明(玉名郡市、荒尾市)が13件と続いた。熊本市と隣接する宇城(宇土市、宇城市、美里町)は6件、御船(上益城郡)、山鹿(山鹿市)は各5件。これら5地域で9割弱を占めた。

 ほかは八代(八代郡市)が4件、菊池(菊池郡市、合志市)、水俣(水俣市、芦北郡)が各3件、人吉(人吉市、球磨郡)、阿蘇(阿蘇郡市)は各1件。天草(天草郡市、上天草市)はゼロだった。

 施設や状況別は飲食店が最多30件。学校、事業所各13件、高齢者施設、医療機関各12件、会食10件と続いた。

 8月は感染力が強いデルタ株が広がったが、飲食店でのクラスターは2件。県は営業時間短縮を要請してきたことの結果と分析。高齢者施設が1件だったことは、ワクチン接種が進んだためとみている。

 一方、保育園や放課後児童クラブなど子ども関連施設は、計8件のうち7件が8月に集中している。県によると第4波の期間中は、家庭内感染とみられる10代以下の割合は19・8%だったが、第5波では35・7%に上昇。子ども関連施設でクラスターが発生し、利用した児童から、家族や別の児童に広がる事例が確認されている。

 県健康危機管理課は「ワクチン接種の対象になっていない子どもが、感染ルートの一つになりつつある」と指摘。夏休みが明けるのを前に「子どもはよく発熱するため、感染に気づきにくい。これまで以上に子どもの体調に気を配り、家庭内で感染防止を徹底する必要がある」と強く注意を促している。(高宗亮輔)

記事アクセスランキング

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note