八代市で記録的な大雨 熊本県内、土砂災害などに厳重な警戒を

熊本日日新聞 | 2021年08月13日 12:41

大雨による土砂崩れで片側車線がふさがれた県道宮原五木線=13日午前7時55分ごろ、八代市東陽町河俣(小野宏明)

 熊本県内は13日午前、九州北部付近に停滞する前線に暖かく湿った空気が流れ込み、非常に激しい雨が降った。気象庁は午前7時までの1時間に八代市東陽町付近で120ミリ以上、八代市付近で約120ミリの雨が降ったとみられるとして「記録的短時間大雨情報」を発表した。

 熊本地方気象台によると、午前11時までの1時間雨量は甲佐町56・0ミリ、八代市53・5ミリ、上天草市52・5ミリなど。11日午前3時の降り始めからの総雨量は、天草市本渡534・5ミリ、山鹿市488・5ミリ、熊本市420・0ミリで、8月1カ月分(平年値)の2~2・5倍になった。

 県と熊本市の午前9時現在の集計では、11日以降、南関町で住宅1棟が一部損壊したほか、南関町、和水町、天草市、熊本市で計9棟が床上・床下浸水した。人的被害は確認されていない。

大雨で増水した東陽町の河俣川=13日午前8時ごろ、八代市(小野宏明)

 県は、多目的ダムの県営亀川ダム(天草市)の空き容量がなくなり、13日午前2時23分から約5時間半、ダムへの流入量がそのまま下流に流れる「緊急放流」の状態だったと発表した。

 交通も乱れた。九州自動車道が、みやま柳川-益城熊本空港間で全面通行止め。肥薩おれんじ鉄道は全線の終日運休を決め、JRは鹿児島線や豊肥線の一部区間などで運転を見合わせた。

 熊本地方気象台は、14日までの1時間雨量は多い所で70ミリを見込む。15日にかけて大雨特別警報を発表する可能性があるとして、土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒を呼び掛けている。

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