菊池事件 再審求め2万8千人署名、熊本地裁に提出

熊本日日新聞 | 2021年08月11日 06:15

署名提出を前に菊池事件の再審開始を訴える弁護士や支援者ら=10日、熊本市中央区の熊本地裁前

 ハンセン病患者とされた男性が事実上非公開の特別法廷で殺人罪に問われ、無実を訴えながら死刑執行された「菊池事件」の再審を目指す弁護士や支援者らは10日、再審開始を求める2万8292人分の署名を熊本地裁に提出した。地裁への署名提出は初めて。

 元患者が起こした国賠訴訟の熊本地裁判決が特別法廷での審理を違憲と判断し、昨年3月に確定。再審弁護団は11月、憲法の請願権に基づく手続きとして、請求人1205人による再審請求書を地裁に提出した。

 署名してもらった文書は「憲法違反の死刑判決を放置することはできない」と指摘。男性の名誉と尊厳を取り戻すためとして、一刻も早く再審開始を認めるよう訴えた。

 署名は男性の命日である9月14日にも、再び提出する予定。10万人以上の署名を目指しており、再審開始が決まるまで活動を続けるという。

 国立療養所・菊池恵楓園(合志市)のボランティアガイドで、署名に関わった渡邉道信さん(63)=菊池市=は「コロナ禍で署名を集める場がなく、人脈をたどってお願いした」と説明。支援団体の伊藤京子事務局長は「署名に込められた思いをくみ取り、再審開始を判断してほしい」と強調した。(臼杵大介)

ハンセン病

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