村上先輩「金メダル見せて」 決勝アーチに熊本の後輩ら興奮 東京五輪野球

熊本日日新聞 | 2021年08月08日 09:30

村上が先制のソロホームランを放ち、ガッツポーズや拍手で盛り上がる熊本東リトルシニアの子どもたち=7日午後7時45分ごろ、美里町の町文化交流センター(高見伸)

 先輩すごい。宗隆よくやった-。東京五輪野球の日本が初の金メダルに輝いた7日、村上宗隆(21)=ヤクルト、九州学院高出=が所属した熊本のチームの後輩や恩師らは、決勝アーチを放った郷土の星をたたえた。

 中学時代に所属した熊本東リトルシニアの選手ら約50人は、練習会場に近い美里町文化交流センターでテレビ観戦。三回の初打席で左中間スタンドに本塁打を放った場面では、「おおっ」と身を乗り出し、ベースを悠然と回る先輩の雄姿に拍手を送った。

 吉本幸夫監督(65)=宇城市=は「センターより左に強い打球を放てる彼らしさが、大一番で出た。本当に何かを持っている」。2年前に村上から贈られた背番号「55」のマーク入りユニホームを着て応援した甲斐煌之助主将(14)=甲佐町=は「村上さんの後輩でうれしい。熊本に帰ってきた時に金メダルを見せてほしい」と興奮した。

 高校時代、1年から4番に起用した監督(当時)の坂井宏安さん(64)=熊本市北区=は「(東京五輪では)県勢初のメダル。素晴らしいホームランも打ち、これ以上の喜びはない。これからも日本を代表する選手に成長してほしい」と涙ぐんだ。

 九州学院高出身の五輪メダリストは、2008年北京大会陸上男子400メートルリレー銀メダルの末續慎吾さん(41)以来。今も現役のレジェンドは「多くの競技者が目指す最高峰の舞台。その1番を競う試合に出場した後輩を誇りに思う」と喜んだ。

 1996年アトランタ大会で投手として銀メダルを獲得した木村重太郎さん(53)=熊本工高出、横浜市在住=も「力を出し切ることが難しい国際大会で堂々とプレーしていた。熊本地震から復興を目指す古里に、頑張る姿を見せてくれた」。

 野球を始めたころから「侍ジャパン」に憧れていた村上。その胸元に金メダルが輝き、父公弥さん(48)=熊本市東区=は「(決勝の)先制本塁打は息子だけの一打ではない。日本代表のみんなの力だった。優勝おめでとう」と声を弾ませ、「帰宅した時は母ちゃんの手料理を腹いっぱい食べさせたい」と親心をのぞかせた。(隅川俊彦、木村馨一、佐藤公亮)

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