菊陽町の商業施設、来春再開へ 「ゆめマート」など60店舗

熊本日日新聞 | 2020年10月15日 08:00

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来年3月に大型商業施設として再オープンする旧ショッピングプラザ菊陽=菊陽町

 2月に閉店した菊陽町の旧ショッピングプラザ菊陽について、建物を所有する不動産会社カリーノ(熊本市)は14日、食品スーパー「ゆめマート」を核とした大型商業施設として来年3月に再オープンする計画を明らかにした。新店名は「カリーノ サンリー菊陽」を予定している。

 同施設では総合スーパーのイオンなどが営業していたが、建物の老朽化などを理由に閉店。カリーノは商業施設として再開するため、3階建て本館(延べ床面積2万平方メートル)の大規模改修や新たなテナント誘致などを進めている。総投資額は25億円。

 施設全体で約60店舗の展開を計画。本館には、ゆめマートのほか、和洋菓子店や服飾・雑貨、フィットネスクラブなど約50店舗が出店する。新たに別棟10棟(計2400平方メートル)を整備し、スターバックスコーヒーやマクドナルド、保育所などの入居を予定。施設全体で年間約60億円の売り上げを想定する。

 一方、既存のアイススケートリンクの営業再開については、需要増が見込めず追加投資も高額になるとして断念した。

 同施設は1987年に「サンリー菊陽寿屋」としてスタート。近くには、ゆめマートと同じイズミグループの大型施設「ゆめタウン光の森」が立地する。ゆめマート熊本(熊本市)は「ゆめタウンとは店づくりが違い、近くを通るJR豊肥線で商圏を区別できる。グループの地域内シェアを高めることにつながる」と話している。(中原功一朗)