振込手数料、10月以降引き下げへ 熊本銀行やメガバンク、銀行間料金見直しで

熊本日日新聞 | 2021年07月21日 13:40

熊本銀行の窓口で、10月1日から実施する他行あて振込手数料の引き下げを伝える表示=熊本市中央区

 熊本銀行を含むふくおかフィナンシャルグループ(FG)など一部の金融機関が、他行あて振込手数料の引き下げに動いている。長年固定化していた銀行間の送金手数料が見直されるためだ。県内のほかの金融機関に広がる可能性もある。

 ふくおかFG傘下3行は10月1日から、窓口でのグループ外の他行あて振込手数料を、振込額3万円未満の場合は55円下げて605円に、3万円以上なら110円下げて770円にする。福岡銀行の場合、窓口での振込手数料の改定は20年ぶり。ふくおかFGは、顧客の反応などを見て今後も手数料見直しを検討していくという。

 メガバンクの三菱UFJ、三井住友、みずほの各行も10月以降、窓口、ATM(現金自動預払機)、インターネットバンキングでの他行あて振込手数料を引き下げる。

 背景には、振込手数料に含まれる銀行間手数料の引き下げがある。現在は振込額3万円未満で1件当たり117円、3万円以上だと162円で、送金元の銀行が送金先に払う。

 公正取引委員会は、これが40年以上変わっておらず、事務コストに見合っていないと指摘。銀行間(信用金庫含む)の資金決済システムを運営する全国ネットワークは必要なコストを算定し、10月から1件当たり62円にすると発表した。

 県内では、肥後銀行が6月から予定していたATM振込手数料などの引き上げを中止し、見直しを進めている。熊本第一信用金庫も他行あて振込手数料の引き下げを検討中だ。

 振込手数料の引き下げは利用者には朗報だが、送金先になることが多いとされる地域金融機関は収入減となるおそれがある。県内のある金融機関は「他社の動きを見て対応する」と話した。(中原功一朗)

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