阿蘇神社、新築再建の拝殿が完成 熊本地震で倒壊、5年ぶり雄姿

熊本日日新聞 | 2021年07月12日 19:25

熊本地震で倒壊し、新築再建された阿蘇神社の拝殿=12日、阿蘇市

 2016年の熊本地震本震で倒壊し、新築再建を進めていた阿蘇神社(阿蘇市)の拝殿が完成。12日に竣工[しゅんこう]祭があり、神職や氏子らが新しい祈願と祭典の場の完成を祝った。残る復旧工事は国指定重要文化財の楼門のみとなった。

 被災した1948年築の旧拝殿は解体を終え、2019年8月に再建工事に着手。阿蘇中央高の演習林から切り出した樹齢91年のヒノキをはじめ、県産材を8割使った。翼廊部分と合わせた面積は538平方メートルと1・4倍に増えた。

 鉄筋コンクリート製の地中梁[ばり]から出した鋼管に、柱を据えるなどして耐震性を高めた。事業費約7億2500万円のうち、8割を寄付金でまかなった。

新しい拝殿で開かれた竣工祭。室内にはヒノキの香りが漂っていた

 竣工祭には、氏子や行政関係者ら約60人が出席。神事の後、阿蘇惟邑[これくに]宮司が「復旧復興の過程で思い悩むこともあったが、全国からの支援で再建できた。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

 国重要文化財に指定されている建造物では、柱が傾くなどした三つの神殿と二つの門が18年度までに修理を終えている。楼門の復旧工事の進捗[しんちょく]率(事業費ベース)は65%で、23年12月の完成を目指している。(植山茂)

新築再建された阿蘇神社の拝殿(手前)。後ろは神殿

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