鎮魂の祈り、復興誓う 熊本豪雨1年 人吉市などで追悼式

熊本日日新聞 | 2021年07月04日 18:05

人吉市の7月豪雨犠牲者追悼式で献花する遺族ら=4日午前、人吉スポーツパレス(小野宏明)
熊本豪雨発生から1年に合わせて開かれた犠牲者追悼式=4日午前、人吉市

 記録的豪雨で熊本県南地域を中心に死者67人(うち災害関連死2人)、行方不明者2人を出した豪雨災害から1年となった4日、人吉、八代両市と津奈木町で犠牲者追悼式が開かれた。遺族や関係者ら計約120人が鎮魂の祈りをささげ、傷ついた古里の復興を誓った。

 人吉市の式典は、午前10時から人吉スポーツパレスであった。黙とうに続き、松岡隼人市長が「被災者が安心して暮らせる住まいの確保となりわいの再建に、全力で取り組む」と式辞を述べた。

 蒲島郁夫知事は「尊い命が失われ、今もなお行方不明者がいることを思うと胸が張り裂ける思い」と述べ、流域治水を含む創造的復興と被災者の心のケアに取り組むとした。

 八代市は、被害の大きかった坂本町の坂本中体育館で式典を開いた。中村博生市長が「これからも球磨川と共に生き、被災者に笑顔の花が咲き誇るよう、一丸となって力強く進んでいく」と復興への決意を示した。

 津奈木町の式典はつなぎ文化センターであり、山田豊隆町長が「経験や教訓を後世に伝え、災害に強いまちづくりを行う」と誓った。各会場では遺族代表が思いを語り、参列者が献花台に花を供えて静かに手を合わせた。

 昨年7月の豪雨では、県南地域を中心に県内で初めて大雨特別警報が発表された。各地で観測史上最大の猛烈な雨を記録。土砂崩れや球磨川の氾濫により犠牲者が出た。

 6月末時点で仮住まいをしている被災者は、15市町村で計3675人(1611世帯)。重軽傷者50人、住宅被害は全壊1493棟、半壊3113棟など計7401棟(7月1日現在)。

 芦北町の犠牲者追悼式は25日、球磨村は8月1日に営まれる予定。(高宗亮輔、鎌倉尊信、元村彩)

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