慈恵病院のゆりかご、20年度は過去最少4人 熊本市発表、累計159人に

熊本日日新聞 | 2021年06月29日 20:21

 熊本市は29日、親が育てられない子どもを匿名でも預かる慈恵病院(西区)の「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」に、2020年度は4人が預けられたと発表した。年度別では07年5月の開設以来、最も少なかった。14年間の累計は159人になった。

 20年度の内訳は男児1人、女児3人。3人が生後7日未満の早期新生児で、1人が幼児(生後1年~就学前)だった。そのうち低体温や低体重で精密検査など医療行為を要する子どもは2人いた。

 預けられてから1週間未満に父母らから接触があったのは1件。1件は「棄児」として市が戸籍を作成した。

 児童相談所などの聞き取り調査によると、父母らの居住地は県内1件、熊本以外の九州1件、近畿地方1件、不明1件。ゆりかごまでの交通手段は、3件が自家用車だった。

 出産場所は1件が医療機関で、2件が医療関係者が立ち会わない自宅での孤立出産。残る1件は不明だった。

 預け入れに来たのは不明1件を除きいずれも母親。母親の年齢は20代が2人、30代が1人。既婚者が1人、未婚が2人だった。

 預けた理由(複数回答)は生活困窮が2件、その他が2件だった。

 ゆりかごの運用を検証する市の専門部会(部会長・安部計彦西南学院大教授)が、報告書を大西一史市長に提出した。3年ごとに預け入れの背景や事情を分析する「中期的検証」の第5期分(17~19年度)も29日、公表された。第5期に預けられたのは25人。このうち、自宅出産が19件、早期新生児が18人とそれぞれ7割以上を占め、孤立出産後すぐに長距離移動をして預けに来ている実態が明らかになったとしている。(志賀茉里耶)

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