「第二球磨川橋梁」災害遺構に 球磨村、JR九州から一部譲り受け

熊本日日新聞 | 2021年06月15日 19:57

昨年7月の豪雨で流され、撤去作業が進められたJR肥薩線の第二球磨川橋梁。球磨村はJR九州から一部を譲り受け、災害遺構として活用する=今年1月、球磨村(高見伸)

 熊本県球磨村は15日、昨年7月の豪雨災害で流されたJR肥薩線の「第二球磨川橋梁[きょうりょう]」の一部を、災害遺構として保存することを明らかにした。撤去した部材をJR九州から無償で譲り受けており、展示方法などを検討する。

 同橋梁は長さ179メートルの鋼鉄製で、肥薩線の那良口-渡間の球磨川に架かっていた。明治期の1908年に建設され、経済産業省の近代化産業遺産に登録。昨年7月の豪雨では球磨川の増水で橋桁が押し流された。

 球磨村は豪雨で25人が亡くなるなど甚大な被害を受け、球磨川に架かる橋は道路と鉄道合わせ計6本が流失。一方、肥薩線は八代市坂本町の球磨川第一橋梁(長さ205メートル)も流されるなどし、八代-吉松間(鹿児島)で運休が続いている。

 村は災害を後世に伝える遺構として、長く住民に親しまれ、観光パンフレットの写真にも使っていた第二球磨川橋梁に着目。JR九州に活用したい意向を伝え、骨組みの一部を今年4月末に譲り受けた。渡の村有地に保管している。

 「災害の教訓を考える遺構として、教育にも活用したい。村内外の人に見てもらえる展示を考える」と村復興推進課。JR九州は「少しでもお役に立つのであれば幸い」と話している。(中村勝洋、宮崎達也)

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note