豪雨被害の地区支援、グリーンコープが食材提供 芦北町

熊本日日新聞 | 2021年06月13日 15:00

炊き出しのロコモコ丼を調理する白石地区の住民ら=12日、芦北町

 グリーンコープ生活協同組合くまもと(熊本市)は、昨年7月の豪雨で甚大な被害を受けた芦北町の白石[しろいし]地区で、住民の炊き出しに食材を提供し、調理も手伝う支援活動を続けている。地区を離れた被災住民も加わる貴重な交流の場。「顔なじみと会えて気持ちが落ち着く」と好評だ。

 地区は球磨川沿いにあり、豪雨後約1カ月間、土砂崩れや橋の崩落で車が通れない孤立状態だった。約20世帯45人の大半が浸水被害に遭い、現在は11世帯約15人が生活。残りは町内外の仮設住宅などで避難生活を送る。

 組合は対岸の球磨村神瀬との人的交流が縁で、昨年9月から支援を開始。その後数カ月は週1回の活動を続け、被災した台所では調理できないパエリアや魚の煮付けなどを住民と一緒に作った。費用は県内外の組合員からの寄付を活用。現在は月1回訪れている。

 12日は、住民と組合スタッフら計8人がロコモコ丼を調理。住民約10人が「新型コロナのワクチン接種は終わった?」「自宅の解体はいつになりそう?」などと互いの近況を語り合った。自宅が全壊し、町内のみなし仮設住宅で暮らす渕上めい子さん(72)は毎回、調理から参加。「知り合いと気兼ねなく話せて気分転換になります」と笑顔だった。

 組合の橋本健さん(52)は「地域が活気を取り戻せるように支援を続ける」。川口重行区長(72)は住民が集う機会があることを喜びつつ、「8世帯が自宅の解体を決め、町外に転居した世帯もある。今後はコミュニティー維持が課題」と話した。(山本文子)

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