棚田米おにぎり、味わって 熊本豪雨被災の球磨村産、西区で販売 小粒で甘く、風味評判

熊本日日新聞 | 2021年06月12日 11:02

「松谷棚田」の米を使ったおにぎりを販売する中渡陽絵さん=熊本市西区

 熊本市西区春日の「おむすび屋isshō」が、「日本の棚田百選」の一つで、昨年7月の熊本豪雨で被災した球磨村の「松谷棚田」の米を使ったおにぎりを販売し、村の復興と棚田米の魅力を発信している。

 梅おにぎりなど定番の具から、青こしょうとみそを詰めた変わり種まで計10種類ほどを販売。営業は平日のみだが、1日に約70個を売り上げる。常連の作業員大塚武春さん(54)は「冷めても味が落ちず、毎日食べても飽きない」と話す。

 おにぎりには、店長の中渡陽絵[あきえ]さん(37)=中央区=の思いが詰まっている。2年前に夫の龍さん(27)と結婚。龍さんの祖父母が暮らす球磨村の棚田米を初めて口にし、その味に感動した。

 ただ、村は昨年の豪雨で被災し、周辺の棚田も水路に土砂がたまるなどの被害が出た。復興は少しずつ進むが「今も崩れたままの道があり、直接出向くのは大変。熊本市内から棚田米の魅力を発信できれば」と今年2月、開店にこぎつけた。店名は同村の地名である「一勝地」にちなみ、棚田米特有の小粒で甘く香る風味が評判を呼んでいる。

 最近では常連客から「お米を買いたい」という要望があり、9月から同村の新米の販売も始める。中渡さんは「愛情たっぷりのおにぎりを食べて、復興へ向かう村に思いを寄せてほしい」と話している。(岡本遼)

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