コロナ感染高止まり、熊本県危機感 まん延防止要請 熊本市の時短、効果薄く

熊本日日新聞 | 2021年05月08日 17:24

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて熊本県が熊本市への「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請すると決めた背景には、同市中心部で実施している営業時間短縮要請の効果が限定的で、感染が高止まりしているとの危機感がある。

 県は4月29日から熊本市中心部の酒類提供飲食店に午後9時までの時短を要請している。ただ、熊本市が7日発表した新規感染者数は過去最多水準。同市の飲食店では新たなクラスター(感染者集団)も確認された。

 5日までの1週間の感染者数も、熊本市は10万人当たり26・1人と政府分科会の指標で最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の基準の25人を超えている。一方、6日から時短要請を始めた有明保健所管内の荒尾玉名地域は20・5人と、前週からは半減。このため県は、重点措置の要請対象に同保健所管内は含めない方針だ。

 県が警戒するのは今後、熊本市の感染拡大が県内全域に波及することだ。県は7日、県内の感染状況が引き続き、政府分科会の分類で上から2番目のステージ3(感染急増)、県のリスクレベルで最上位の5(厳戒警報)との判断を示した。新規感染者数、病床使用率、重症者用、療養者数の4項目がステージ3の基準を上回り、PCR陽性率はステージ4の基準を超えた。

 県と熊本市の専門家会議座長の馬場秀夫・熊本大学病院長も「若年層や経路不明感染者が増えており、さらなる感染拡大が懸念される」と警戒を呼び掛けた。(高宗亮輔)

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