4月28日付

04月28日 09:14

 おととい昼すぎ、オープンしたばかりの熊本市のJR熊本駅ビル「アミュプラザくまもと」に出掛けたところ、若い人を中心に平日とは思えないほどにぎわっていた。目当てのレストランは行列ができていたので違う店に入った▼各階を回ったが、ファッションに関心がない身には、書店や食べ物を扱っている店以外は縁がなさそうだ。それでも、いろいろな店を眺めていると何だかウキウキしてきた▼ここで生まれる活気が市中心部の商店街などにも波及し、全体の底上げになればいいのだが。問題はやはり駅と中心部が離れている点にある。なぜ駅は今の場所にできたのか▼鉄道史に詳しい原田勝正さんは、明治時代に駅の位置がどう決まったかについて次のように述べる。「南北に長い列島の縦貫鉄道の必要性からも、大都市のターミナル駅は、いちいち市街の中心部近くまで入って、そこに頭端[とうたん]式停車場をつくることは不可能だった」(『駅の社会史』中公文庫)▼頭端式とは行き止まりのこと。上り下りの両方向に列車が通れる通過式は、市中心部からはずれることが多かった。その例の一つとして、原田さんが挙げているのが熊本だ▼駅と中心部の間で人の流れを活発にするには、移動自体が楽しめる仕掛けも必要。駅と桜町バスターミナル、通町筋を土日祝日限定で循環する「まちなかループバス」を、2階建てのオープンバスにというのは実現可能性はどうだろう。レンタサイクルの活用といった現実的な対策もきっといくつかあるはずだ。

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