“拳”で語り、旧交温める ジム経営の吉田さんと元王者の福原さん

熊本日日新聞 | 2021年04月26日 14:59

スパーリングで拳を交える吉田龍生さん(左)と福原辰弥さん=宇土市

 かつて、共に世界を目指したボクサーが久しぶりに拳を交えた。本田フィットネス(熊本市)でプロ時代を過ごし、宇土市でボクシングジムを開く吉田龍生さん(37)と、後輩で世界ボクシング機構ミニマム級元王者で会社員の福原辰弥さん(31)=熊本市=が24日、数年ぶりというスパーリングで汗を流し、旧交を温めた。

 地方では珍しい自主興行でメインを務めた2人。現在も福原さんがジムに来て指導するなど親交が続く。同日、ジムを訪ねてきた福原さんと話が盛り上がり、2人でリングに上がることになった。

 現役時代は九つも階級が違い体重差は15キロ以上あったが、しばしばスパーリングをこなした。福原さんは「(利き腕の)右を打たせただけで俺の勝ちと思うようにしていた」と果敢に打ち合いに挑み、吉田さんも「パワーを封印し、軽量級のスピードに付いていく練習になった」と切磋琢磨[せっさたくま]してきた。

 この日も指導者として、実戦感覚で上回る吉田さんが終始圧倒。「(サラリーマンの)顔を傷つけたらだめ」という吉田さんの提案で、福原さんは途中からヘッドギアを着用したが、得意の左が吉田さんの鼻を捉えるなど見せ場をつくった。

 吉田さんが「まだまだ体が切れている」とうなずけば、福原さんも「やっぱ強い。ジム生のお手本になる」と人生の第2ラウンドに進んだ互いの健闘をたたえ合った。今後、出張ボクシング教室の開催などを検討しているという。(池田祐介)

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