4月18日付

04月18日 09:26

 日米首脳会談と言えば「ロン・ヤス」関係が印象深い。ファーストネームで呼び合ったロナルド・レーガン大統領と中曽根康弘首相。今は亡き2人が大舞台で親密ぶりをアピールした。元俳優ロンによる演出だったらしい▼レーガン氏の死後出版された日記に、中曽根氏は「真の友人」と記される。信頼を得るのに一役買ったのは初の首脳会談直前、中曽根氏による「不沈空母」発言。日本では、列島が空母になりソ連から米国を守ると解釈され物議を醸すが、米側は好意的だった。不信感を吹き飛ばし関係は一転改善へ▼ところが、不沈空母は中曽根氏の発言になく、米紙の意訳というのが真相のよう。あえて訂正は求めなかったとか。後に「あの発言はレーガンが私をより理解するのに役立った」と語っている。ロン・ヤス同様の演出とも言えそうだ▼さて、ジョー・バイデン大統領、菅義偉首相の会談。注目されたのは、対中国で共同歩調を求める米国に日本がどう応えるか。結果は共同声明で「台湾」問題に言及。足並みをそろえる意思を表明した。台湾を明記したのは実に52年ぶり▼中国の力による東・南シナ海の現状変更にも反対。菅氏もここは勝負どころと腹をくくったのだろうか。方針転換で気になるのが中国の出方。何せ最大の貿易相手国であり、お隣でもある▼初顔合わせの両首脳は「ジョー」「ヨシ」と呼び合ったという。それはいいけれど、問題は信頼を深める話ができたのかどうか。演出だけに終わったら、泣くのは国民である。

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note