戸籍記載の男女区別なしに、京都 「自分らしく」と家裁申し立て

共同通信 2024年12月13日 19:47
 記者会見する代理人の仲岡しゅん弁護士=13日午後、京都市
 記者会見する代理人の仲岡しゅん弁護士=13日午後、京都市

 性自認が男女どちらでもない「ノンバイナリー」の50代申立人が13日、戸籍の続柄を男女の区別に縛られない表記に変更するよう、京都家裁に申し立てた。申し立て後に開いた京都市内での会見で、性別にとらわれる苦しさを吐露し「自分らしく生きたい」と語った。

 申立書によると、申立人は京都府に本籍を置く。出生届は女性で、戸籍には「長女」と記載されている。女性か男性かを迫られる環境に自殺を図ろうとした時期もあったという。生活に苦痛や不利益を被っているとして、幸福追求権を定めた憲法13条に違反すると訴えている。「第1子」「第2子」など性別に縛られない続柄へ、戸籍法に基づき「訂正」を求めた。

 戸籍法は、戸籍に記載しなければならない事項として「実父母との続柄」などを挙げるが、性別については定めがない。実務上は出生届の男女の別に基づき戸籍の続柄が記載されるが、申立人側は、慣習に過ぎず法的な根拠はないとしている。

 代理人の仲岡しゅん弁護士は、海外のパスポートなどでは20カ国近くで「第3の性」の記載があると説明した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧