地域経済浮揚へ知恵 「前に進む」経営者ら決意【熊本地震復興再生会議 第4回シンポジウム】

熊本日日新聞 | 2017年04月15日 00:00

商工観光の現状や今後の展望などについて意見を交わした熊本地震復興再生会議のシンポジウム=14日、熊本市中央区(植山茂)

 震災からの復興を市民や有識者と考える「熊本地震復興再生会議」の第4回シンポジウムが14日、熊本市中央区のホテル熊本テルサで、約270人が参加してあった。「震災後の地域経済振興策を探る」をテーマに、企業経営者や観光団体代表らが今後の展望などを語り合った。

 地域復興を目指し、熊本日日新聞社が設置した同会議の連続シンポジウムの第4弾。阿蘇市観光協会の稲吉淳一会長、農産加工品開発を手掛ける「オレンジブロッサム」の村上浮子社長、熊本市中心商店街等連合協議会の松永和典会長、生産設備メーカー「プレシード」の松本修一社長の4人がパネル討論した。

 稲吉さんは、地震後に宿泊者数が大幅に減っている現状を報告し、「阿蘇の観光は風評被害と闘っている。多くの人への情報発信が大切だ」と訴えた。村上さんは、県外からの支援への感謝としてミカンの加工品を贈ったことを紹介。「健康で安全なものづくりを通じて、前に進みたい」と述べた。

 松永さんは、熊本市中心部で相次ぐ大型再開発に期待を寄せ、「中心部がにぎわうことで県全体も活性化する」と、街づくりへの意気込みを語った。松本さんは、地震前に比べて工業団地の交流や企業間の連携が強まったと指摘。「互いを理解し合い、その関係を生かすのが被災地の強みだ」と提言した。

 基調講演では、JR九州の青柳俊彦社長が被災した豊肥線の状況や、今春運行を始めた観光列車「かわせみ やませみ」、新たな熊本駅ビルなど地域活性化に向けた同社の計画を説明。「地域が元気になるよう、力を尽くしたい」と語った。(辻尚宏)

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note