新米1等比率は63%、出足低調 8月末、収穫進展で上昇へ

共同通信 2024年9月27日 19:37
 農林水産省
 農林水産省

 農林水産省が27日発表した2024年産米の8月末時点の農産物検査の結果は、1等米比率が全国平均で63・7%となった。カメムシや高温による被害を受けたため、8月末としては08年産の60・5%以来、16年ぶりの低い水準となった。主産地の収穫が進めば、1等米比率は今後上昇する見通し。作柄も良好であれば、新米の流通量が増えることで店頭の品薄解消や価格の安定も期待できそうだ。

 8月末の検査は収穫時期の早い一部の地域で行っており、例年の全検査量の5・7%程度にとどまる。農水省によると主産地の東北地方などの生育状況は良好のため、検査が進む9月末時点の1等米比率は前年同期の23年産を上回る見込み。ただ、当面はコメの高値や供給不安が続く可能性もある。

 23年産米は猛暑の影響で高温障害が発生し、現行検査になってから最低の60・9%(24年3月末時点の全国平均)だった。

 昨年の高温障害を受け、高温耐性品種への切り替えなどを進めた。米どころでは夜の気温が低かったことなどから順調な生育につながっているという。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧