保存食あぶりアユ作り、真っ盛り 熊野古道、秋の風物詩
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道・中辺路で、昔から伝わる保存食あぶりアユ作りが真っ盛りだ。秋の風物詩で、和歌山県田辺市で土産物店と民宿を営む木田豪さん(54)が伝統を受け継ぎ、10月末ごろまで手がけている。
滝尻王子と呼ばれる古道歩きの拠点近くに店を構える木田さんは、近くを流れる富田川で夏に釣り、冷凍保存していたアユを解凍。炭火の上で水分がしっかり抜けるまで2日間じっくりとあぶる。あぶり終えたアユは、縄で5匹ずつくくられ、4千円で販売される。
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