農産物輸出支援の融資最多 日本政策金融公庫、816億円

共同通信 2024年9月23日 16:13
 日本政策金融公庫が開催した「アグリフードEXPO」=8月、東京都江東区
 日本政策金融公庫が開催した「アグリフードEXPO」=8月、東京都江東区

 日本政策金融公庫(日本公庫)が農林水産物や食品の輸出支援で2023年度に行った関連融資額が前年度比25・3%増の816億円となり、集計を始めた16年度以降で最多だったことが23日、分かった。政府の輸出戦略を後押しする新たな融資制度を導入したことで、輸出増を目指す事業者の資金需要に弾みがついた。買い付けを担当する海外のバイヤーとの商談を仲介する事業に力を入れたのも奏功した。

 農林水産物や食品を輸出するには生産設備を各国・地域の衛生基準に対応させる必要があり、多額の資金がかかる。そこで、日本公庫が22年10月に新融資制度を創設。国が輸出計画を認定した事業者に対し、設備や運転資金の自己負担額のうち8割を限度に貸し付ける。生産者だけでなく、食品加工や流通の事業者にも対象を広げたのが特徴だ。

 商談仲介事業の柱が06年度から主催する「アグリフードEXPO(エキスポ)」で、23年8月に開催した際は465社が出展。海外からバイヤー19社を招き、輸出に関して1600件超の商談が行われた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧