県議会の提出資料、チッソ貸付額誤記 熊本県が訂正

熊本日日新聞 | 2021年3月18日 09:39

 熊本県は17日、水俣病未認定患者救済のための原因企業チッソ(東京)に対する貸付金の返済を、2021年度から4年間猶予する方針に関して16日の県議会経済環境常任委員会に提出した資料を一部訂正した。

 資料では、1995年の政治決着により未認定患者に1人当たり260万円などを支給するための原資としてチッソに貸し付けた総額を「755億円」と記載していたが、正しくは「318億円」だった。県環境政策課によると、類似の仕組みで救済を図った水俣病特別措置法(2009年成立)に伴う貸付額と間違えたという。(内田裕之)