コロナ感染で慢性疲労リスク4倍 米、後遺症頻度高く「予防策を」
【ワシントン共同】新型コロナウイルスに感染した人はしなかった人に比べ、その後に疲労感の症状が現れるリスクが1・68倍になると、米疾病対策センター(CDC)などのチームが14日発表した。慢性疲労に発展するリスクは4・32倍に上った。疲労感は後遺症の中でも頻度の高い症状で、チームは改めて感染予防の重要性を指摘した。
流行初期の2020年2月~21年2月、ワシントン州にある300以上の医療機関にかかった18歳以上の感染者約4600人のデータを解析した。感染判明から30日後以降に疲労感を訴えたのは434人(9・5%)。年齢や性別などが似た非感染者約9千人と比較し、リスクを算出した。
感染した人の中でも、女性は疲労感が現れるリスクが男性の1・39倍。持病のある人もリスクが高く、胃炎や十二指腸炎があると1・93倍、不安やうつなど精神症状でも1・6倍ほどになった。
これまでの研究では、米国の成人の最大15%が新型コロナのさまざまな後遺症状のうち1種類以上を経験している。
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