胎児にブタ腎臓を一時移植計画 慈恵医大、実現なら国内初事例
重い腎臓病の胎児にブタの腎臓を一時的に移植する臨床研究を、東京慈恵医大や国立成育医療研究センターなどのチームが計画していることが分かった。関係者が6日、明らかにした。実現すれば動物の臓器や細胞を人に移植する「異種移植」の国内初事例となる。実施施設の倫理審査を受けた上で、年内にも国が認定する委員会への計画申請を目指す。
倫理面での課題も指摘されており、市民の理解を得るため、計画申請前に公開講座などを開く方向だという。
計画では、十分に尿が作れない重い腎臓病「ポッター症候群」の胎児の皮下に、ブタの胎児から取り出した腎臓を移植する。出産後、移植したブタの腎臓で作られた尿を排出。数週間後、赤ちゃんが透析が受けられるようになれば、ブタの腎臓を取り除くといい、一時的な「橋渡し」を想定している。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
iPSで「心臓周皮細胞」 新たな心不全治療の開発も
共同通信 -
「今の保険証残して」抗議 マイナ巡り医療関係者ら
共同通信 -
血液がん遺伝子検査が実用化 網羅的に解析、診断に有用
共同通信 -
介護費用、11兆5139億円に 高齢化で最多更新、23年度
共同通信 -
緊急避妊薬、試験販売284薬局 さらに増加見通し、処方箋なし
共同通信 -
無床診療所の使用、審議差し戻し 中絶薬、医会の慎重論で
共同通信 -
移植見送り調査結果公表 厚労省、有識者で対応検討
共同通信 -
アルツハイマー病、米の新薬承認 イーライリリーの「ドナネマブ」
共同通信 -
精神科の訪問看護、見直しへ 過剰請求受け、厚労省が実態調査
共同通信 -
23年の臓器移植見送り509人 医療機関態勢整わず、厚労省調査
共同通信