小児がん10年生存70~90% 初集計、大人より高率

共同通信 2024年1月25日 00:01
 国立がん研究センター中央病院=東京都中央区
 国立がん研究センター中央病院=東京都中央区
 主な小児がん・思春期世代のがん生存率
 主な小児がん・思春期世代のがん生存率

 国立がん研究センターは25日、14歳以下の小児や15~39歳の思春期・若年世代で2011年にがんと診断された患者に関し、10年後の生存率を種類別に初めて集計、公表した。大人を含む全体の10年生存率が46%なのに対し、小児がんはおおむね70~90%と比較的高く、診断から5年以降は生存率が低下しにくい特徴があった。「AYA世代」と呼ばれる15~39歳の生存率も高めだが、種類によって傾向に差があった。

 全国のがん診療連携拠点病院など341施設のデータを集計した。小児がんでは、白血病の生存率が5年88・4%で10年86・2%。脳腫瘍は5年73・5%、10年71・5%で、いずれも5年以降は大きく低下しなかった。

 AYAがんの10年生存率は40~90%程度。子宮頸部・子宮がんは5年生存率88・6%、10年87・2%であまり変わらない一方、乳がんは5年90・0%、10年83・5%、脳・脊髄腫瘍は5年83・5%、10年77・8%と10年生存率で低下がみられた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「医療」記事一覧