カネミ患者へその緒調査へ 子や孫世代の救済目指す
1968年に西日本一帯で起きた食品公害「カネミ油症」の支援者が12日、福岡市役所で記者会見し、被害者から生まれた子どものへその緒に残るダイオキシン類を調べる「へその緒プロジェクト」を立ち上げると発表した。へその緒を分析することで、胎児期に母親から原因物質が移ったことを実証し、子や孫世代の救済を目指す。
環境汚染物質の人体への影響を研究する摂南大の宮田秀明名誉教授は「胎児は成人よりも約10倍環境汚染物質の影響を受けやすい。カネミ油症を検証するために、へその緒の分析は有効だ」と話した。
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