病院側が付き添い要請8割 子どもの入院でNPO調査
子どもが入院する際に保護者が泊まり込みで世話をする「付き添い入院」を巡り、東京のNPO法人が1日、経験者の8割は病院から付き添いを要請されたとするアンケート結果を公表した。制度上は「任意」でありながら、事実上入院の条件となっている実態が明らかになった。NPO法人は同日、国に結果を提出し、制度の見直しや付き添い環境の改善を求めた。
アンケートは病児とその家族を支援する「キープ・ママ・スマイリング」が昨年11~12月にウェブ上で実施。病院から付き添いを「要請された」と答えた人は全体の79%。希望したかどうかを尋ねる質問には「希望の有無を問わず、付き添いが必須だった」との回答が71%に上った。
法令上、付き添い中に「看護の代替行為」をすることは認められていないが、回答者の大半は食事や入浴の介助など、入院中は本来、医療従事者らが果たすべき役割を担っていた。親が人工呼吸器の管理といった医療的ケアに従事したり、寝不足で服薬管理を誤ったりした事例もあった。
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