植田日銀総裁「ジレンマに直面」 金融政策、かじ取り難しく
共同通信
日銀の植田和男総裁は31日、東京都内での国際会議であいさつし「ジレンマに直面している」と述べた。日本経済が振るわない中、エネルギーや原材料の輸入価格上昇に伴う歴史的なインフレを抑え込もうと、金融政策を引き締めに転じれば、景気を冷え込ませてしまう。かといって「インフレを放置するわけにもいかない」と語り、かじ取りの難しさを強調した。
日本を含む多くの国で低金利の時代が長く続いたが、コロナ禍やウクライナ危機を背景とした高インフレ期を経て「新しい常態に移行しているという可能性も、一概に否定することは難しい」と指摘。世界的に金利は上昇局面に入った可能性があるとの見方を示した。
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