過酷な付き添い入院、改善要望へ 経験者3600人回答、来月公表
幼い子どもが入院する際に保護者が泊まり込みで世話をする「付き添い入院」を巡り、東京のNPO法人が6月1日、経験者約3600人のアンケート結果を公表する。付き添う親らが寝食もままならない環境に置かれている実態を明らかにし、国に対応を求めるのが狙いだ。国が一昨年に実施した全国調査は不調に終わっており数千人規模の本格調査は今回のアンケートが初めてとなる。
付き添い入院は制度上は任意だが、実際は病院側が要請することも多い。保護者は睡眠不足などで体調を崩しやすく、長期入院で離職を迫られるケースもある。今回の調査ではこうした状況が明らかになる見通しで、子育て支援策の充実を掲げる岸田政権の対応が問われそうだ。
アンケートは病児と家族の支援に取り組むNPO法人「キープ・ママ・スマイリング」が昨年11~12月にウェブ上で実施。一部の保護者には、食事や排せつの介助といったケアに費やした時間も尋ねた。NPO法人によると、法令では認められていない「看護の代替行為」を保護者が担っている事例もあったという。
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