「耳で漢字覚えて乗り越えて」 文字の読み書き障害向け教材開発

共同通信 2023年5月18日 04:39
 木山幸子さんが開発した教材「耳からおぼえる漢字」の例文
 木山幸子さんが開発した教材「耳からおぼえる漢字」の例文
 文字の読み書きに困難を抱える子ども向けの教材を開発した、言語聴覚士の木山幸子さん=松山市
 文字の読み書きに困難を抱える子ども向けの教材を開発した、言語聴覚士の木山幸子さん=松山市

 文字の読み書きに困難を抱える子どもが漢字を楽しく覚えられるようにと、松山市の言語聴覚士木山幸子さん(44)が教材「耳からおぼえる漢字」を開発し、インターネットで無料公開している。耳で聞いて文字が浮かぶ例文を作成し、アナウンサーの経歴を生かして自ら読み上げた音声と組み合わせて使う。「社会生活を滞りなく送る上で、最低限必要な読み書きを確実に習得できる工夫を盛り込んだ」と活用を勧める。

 読み書き障害(ディスレクシア)は、読む、書くの分野に困難を抱える学習障害(LD)の一種。文字がゆがんで見える、画数が多い文字を書くのが苦手、といった特徴がある。

 木山さんはケーブルテレビ局でアナウンサーとして取材する中で出会った言語聴覚士に触発され、退職して資格を取得。教材は。昨年10月に小学1年生向けをネット投稿サイト「note(ノート)」に公開した。

 例えば「早」の例文は「早く早退したい! 日よう日の十時までにかえりたい」。「はや」と「そう」の読み方に触れつつ、字を構成する「日」と「十」も入れた。

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