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熊本から世界に笑顔を 協力隊員だより

(98)おおらかな人々が守る伝統文化 ミクロネシア・山口郁美(32)

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小学校での授業風景。先生も子どもたちものんびりした雰囲気だ=2015年9月
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 私の初めての長期海外生活は、太平洋に浮かぶ南の島・ミクロネシアでした。島は、至る所にココナツの木やハイビスカスがあります。毎日青い空と海を見ながらの、おおらかでのんびりとした島の人々との生活は、夢のような時間でした。

 任地はポンペイ島にあるコロニア。今年の1月まで2年余り、現地の小学校で算数を教えていました。先生や子どもたちはとてものんびりしていて、時間通りに学校に来なかったり、授業中にお菓子を食べたり。当初は戸惑いましたが、今ではそれがとても懐かしく思えます。

 ミクロネシアの文化にも驚くことばかり。その中でも、地域の祭りや教会のパーティーなどの行事で使われる「豚」は衝撃的でした。豚は家畜というよりも、神にささげる生き物として育てられます。

 豚をさばく仕事は男性の仕事。さばいた後は焼き石の上に置かれ、バナナの葉っぱで蒸し焼きにします。その後、みんなで切り分けて食べます。さばかれる豚を見て、不思議と怖いという気持ちは抱きません。これがミクロネシアの文化なんだと思いながら、いつも真剣に眺めていました。

 海外の影響を受けながら、ミクロネシアの人々の生活様式は変化していますが、伝統的文化も大切にされています。私自身、ミクロネシアでたくさんの異文化に触れたことで、多少のことではたじろかなくなり、おおらかになったような気がします。(相良村出身)



熊本日日新聞 2017年03月31日

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