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熊本から世界に笑顔を 協力隊員だより

(93)高校生家族と交わした約束 ルワンダ・竹田憲弘(27)

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高校生の両親がつけ始めた家計簿。お金の出入りを管理し、貯蓄に役立ててほしい、との思いがある=2月
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 ルワンダの農村部ムシャで、水・衛生環境の改善などの地域開発に携わっています。住民の生活を知ろうと、この半年間で約130軒を訪問調査しました。

 ある日、仲良くなった男子高校生から相談を受けました。「学費が足りないんだけど何とかならないかな?」。2年生に進級予定なのに学費が払えず、学校に通えなくなってしまう。つまりは、お金をくれないかと。

 困りました。個人的には何とかしてあげたい。でも金銭援助は、ボランティアとして「正しい行為」か? 自立を阻害してしまうんじゃないか? 地域の和が乱れるんじゃないか? だまされてるんじゃないか?

 疑心暗鬼になりながら考えた結果、お金を出すことに決めました。その代わりに高校生の家族と三つの約束をしました。

 一つは僕にルワンダ語を教えること。労働の対価としてお金を支払うことにしたんです。二つ目は家計簿をつけること。ご両親は貯金やお金の計算が苦手です。お金の出入りを「見える化」し、貯蓄に役立ててもらうことにしました。最後は新しいビジネスを始めること。メインの農業のほかにも仕事を増やすなどして、収入を向上させることを約束しました。

 ご両親は悩みながらも家計簿をつけ、仕事も懸命に取り組んでくれています。熱意が消えてしまわないよう、これからもサポートしていくつもりです。世界にはきっと、同じような若者がたくさんいるのではないでしょうか。(熊本市出身)



熊本日日新聞 2017年03月14日

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