くまにちコム:熊本のニュース速報なら熊本日日新聞

テキスト版サイトマップ


くまにちコム トップ > 社説・射程・新生面 > 射程 いつまで黄色か


射程

いつまで黄色か 2017年08月12日

 軽自動車のナンバープレートに、ちょっとした異変が起きている。自家用車の場合、通常は黄色だが、普通車と同じ白いナンバーが登場し、人気を呼んでいるのだ。

 2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本開催を記念し、大会の公式ロゴマークが入った特別仕様のナンバーで、4月から希望者に交付している。軽と普通車の色分けはなく、いずれも白となる。手数料は地域によって異なり、県内は8600円。さらに千円以上を寄付すると、ラグビーボールの図柄が入ったナンバーが選べる。

 国土交通省によると、8月上旬までの全国の申請件数は約14万6千件で、うち軽が約13万件と9割近くを占める。県内も約1800件のうち約1600件と、やはり軽が圧倒的に多い。新しく車を買う人よりも、既に乗っている軽のナンバーを白に取り換える人が多数派だという。黄色のナンバーは「格好悪い」と嫌がる人が多いといわれてきただけに、うなずける状況だ。

 ナンバーの色分けには、高速道路の料金所や速度違反の取り締まりで普通車と区別する目的があるが、自動料金収受システム(ETC)が普及し、軽の制限速度が引き上げられた今では、必要性が薄れたという指摘もある。実際、特別仕様のナンバーで目立った混乱はないそうだ。

 この秋には、20年の東京五輪・パラリンピックを記念したナンバーが追加される。国交省はW杯を大きく上回る年間100万件の申請を見込む。申請は大会が終わるまで受け付ける予定で、白ナンバーの軽が増え続けても支障はないという考えらしい。ならばこの際、古い色分けはなくしたらどうだろうか。

 「岩盤規制の打破」と大上段に構えるまでもなく、時代に合わせて規則を変えるのは当然だろう。柔軟で風通しのいい社会でありたい。一事が万事だと思う。(小林義人)


射程 記事一覧



個人情報保護方針著作物の利用についてお問い合わせ

↑このページの先頭へもどる


無断転載は禁じます。「くまにちコム」に掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。

Copyright(C) 熊本日日新聞社,All Rights Reserved.